公開日 2022年6月1日 最終更新日 2023年12月15日
今回は50代の舞台俳優がこれからどうやってFIREを実現させられるかについて考えていきます。
FIREとは、早期リタイヤを意味するので、50代舞台俳優は早期ではありませんが、ここでは「なるべく早く経済的自立を実現したい」との思いでFIREといいます。
FIREは生活に必要な資金を除いた、「余剰資金」で運用していきます。
でも、FIREを実現させるにはかなりの額が必要。
貯金も仕事も仕事も減ってきた50代の俳優は一体どうやって資金を貯めることができるでしょうか。
ここからはFIREを実現させる「余剰資金」をどうするか?
収入をどうやって増やしていくかを考えてたいと思います。
ただし、50代舞台俳優にしぼった考察となっていますので、かなりの人に参考にならない可能性もあります。
目次(クリックすると好きなところから読めます)
本業の仕事で資金を増やすのは無理ゲー
本業の仕事を一生懸命増やして余剰資金を貯め、あと数年でFIREを実現させる。
いかにも夢があり、やりがいもわきます。
他のことには脇目もふれず
「格好いい!」とも言えますが、残念ながらこれだけではFIREを実現させるには現実的ではありません。
もし仮に、本業をだけで収入を増やして、短期間にFIREを実現させる可能性はあるのでしょうか?
本業を中心に考えた場合、どのような選択肢があるのか。
見ていきましょう。
本業を増やす
「いまよりも本業を増やして数で稼ごう!」
仕事に全力投球するのは素晴らしいことです。
いままでの自分の経験もあり、俳優としていい仕事ができるでしょう。
収入は舞台に出た公演数で決まります。
一般的に商業演劇の出演回数は、出る作品によって決まっています。
ですので、出演舞台の本数を増やしていくことになります。
ただ、残念ですが、
今後は出演舞台が劇的に増えることはないでしょう。
年齢制限や定年がないことが俳優のいいところではあると思います。
ですが、年齢が上がるほど舞台に出演している俳優は少なくなっています。
ある種の特技や、この人じゃないとできない希少性を持った方でなければ、出演オファーは少なくなるのが現実。
多くの俳優は年齢に従って、舞台出演が減少していきます。
ギャラは上がりも下がりもしない
出演回数を稼ぐことができなければ、ギャラ(出演料)をアップしなければなりません。
しかし、こちらのほうが舞台の出演回数を増やすことより難しいのが現実です。
上がったギャラは下がることはまれです。
多くの制作会社は以前の金額でオファーするでしょう。
いわゆるギャラ交渉の場面でギャラのアップをお願いすると、多くの場合断られます。
なぜなら、年令を重ねたベテラン俳優は、すでにそのポジションでの最高値に達している場合があります。
ギャラを支払う側も
役のランクによって大体の出演料の目安がすでに決まっています。
すでに全体の制作費もランク付けの算段で組まれているうえ、ギャラが決まるのは舞台稽古直前だったりします。
ギャラを上げることは厳しいのです。
もし、ギャラ交渉の場面でどうしても上げてほしいと言って、出演料が上がったとしましょう。
その後はどうなるでしょうか?
仕事が減っていくだけなります。
ギャラが高いベテランは選ばれづらい上に、制作会社のよってはランクでギャラの金額が決まっています。
高くなってしまったギャラはその枠に合わないため、少しでも安くすむ若手に出番が回ってきます。
そもそも舞台が少ない
2020年から感染症との戦いで舞台が止まりました。
最近になってようやく落ち着きを見せましたが、公演数や上演の日数も縮小しています。
さらにロシアのウクライナ侵攻で景気が悪くなりました。
そうなると制作側も制作費にはよりシビアになってきます。
まっさきに削られるのは、単価が高いベテランから。
この人でないと立ち行かないという「替えが効かない俳優」は、少ないものです。
人数がほしいければ、若手を使ったほうが安く上がります。
昨今の俳優の育成では、舞台の制作会社自体が若手を育てています。
どこの制作会社も、自分の子飼いを使いたいのは必定。
舞台の配役はイス取りゲームです。
実力だけではなく、総合的な力があるものから配役は埋まっていきます。
いい役を獲って単価を上げる
いまのままの役ではギャラが上がらない。
ならば、いまよりいい役、いわゆる「プリンシパル」役を獲るしかありません。
プリンシパルになることができれば、いまよりもギャラは上がります。
しかしプリンシパルは、難易度がめちゃくちゃ高いのも事実です。
俳優として実力があっても簡単になれません。
プリンシパルの多くは大手事務所のパワーゲームで決まります。
すでに事務所の売りたい俳優は決まっています。
俳優を売るには、映像やバラエティー番組などに出演させて露出を増やし、認知度を上げてスターを作り出します。
ある程度知名度が上がってきて、チケット販売の予想が立ってくればプリンシパルにキャスティングしやすくなります。
売れる俳優はすでに事務所が手を尽くして売り出しているのです。
事務所と制作会社で、テレビやイベント、映像作品などを効果的に打ち、地名でを上げるための戦略が組まれています。
それでも売れるには、運とタイミングも必要です。
その運を引き寄せるため、さまざまなキャンペーンを事務所は売っているのです。
そこに切り込んでいくには、実力だけではなく「時の運」が必要になってきます。
すでに決まっていた配役でも、呼んできた海外演出家に見いだされて抜擢されたり、有名脚本家に気に入られて舞台の出演が途絶えない、ということは千歳一遇のチャンスをモノにした人だけ。
成功している俳優の中でもほんのひと握りです。
本業以外の道も視野に入れる
あくまで可能性なので少し極端だったかもしれません。
ですが、本業一本で収入を増やしていくのはきびしいと、なんとなく感じていただけたと思います。
では、どうしたら本業以外で収入を増やしていけるのでしょうか?
そこで考えてほしいのは「本業をズラし」ながら副業として取り組む選択肢です。
本業を変える
いきなり本業を変える、といった過激なところから入りました。
ですが、本業をすぐに辞めて、こちらに取り組めということではありません。
主な収入源となる本業を「ズラした」仕事に替えてしまうこともできるということです。
俳優からスタッフワークという、いわゆる「裏方」に鞍替えが可能です。
舞台を作る上でスタッフは欠かせません。
歌が得意なら ボイストレーナー
音楽的素養があって演者と演出の橋渡しができるなら 歌唱指導
ダンスが得意で振付家のサブで入る 振り付け助手
舞台を裏で支える 演出部や舞台監督
演出家の意向を的確に伝えてスムーズに稽古や進行をしていく 演出助手
などがあります。
また、視点を変えて舞台制作をする制作の仕事をすることもできます。
制作会社に所属しないで、フリーランスの制作をしている人も多くなってきました。
そして今あげた職業は、圧倒的に人材が不足しています。
まさに売り手市場。
スタッフワークを始めるということができれば、さまざまな舞台で長期的に仕事ができます。
学校で教える
現場で鍛えられたあなたの経験や知見が、これから舞台を目指す人や、俳優志望者を教える学校などで教える仕事もできます。
現場で培ってきた数々の経験や、実際に舞台を踏んできた実績は圧倒的な説得力を持ちます。
あなたの知識や経験があれば、生徒の悩みに対して具体的な解決方法や、手がかりになるかもしれません。
また、体系立てて教えることができれば、一年間の授業を持つこともできるでしょう。
学校で教えることになれば、生徒は毎年新しく入ってきます。
生徒にとってみれば、同じ教わるならば、経験豊富な現場叩き上げの経験を持った先生のほうがいいはずです。
また自分が出演をするときに生徒が見に来て着れるかもしれません。
教えることにより、様々なメリットが付随してくる可能性も高いでしょう。
副業を始める
舞台の仕事が少なくなれば空いた時間も増えてきます。
自分の才能や興味があるジャンルの副業を始めることもできます。
俳優を長く続けていれば、自己観察がある程度できているので、自分の才能にあった副業を選ぶことも可能でしょう。
人前に出てしゃべることを副業にするのであれば、司会業やインストラクター。
自分の技術を生かしてワークショップを開くのもいいでしょう。
本業と両立するスケジュールを管理しつつ、自分が今すぐできる副業を始めてみてはいかがでしょうか。
スキマ時間や在宅でできる副業を始める事ができれば、本業をやりながら副収入を得ることができます。
お金に働いてもらう
「お金に働いてもらう」とは、実際に投資を始めて資産を増やすことです。
自分が働くより、お金に働いてもらう。
少額からでもいいので、余剰資金を投資に回しましょう。
今ある自己資金を投資に回すのは初めは怖いかもしれません。
どこにどれだけ投資していいかわからないでしょう。
なので、最初はまず勉強することです。
投資に関する知識を学び、実際に投資用の口座を開き、自己資金を回してみる。
いきなりお金をはらず、投資の知識の本を読んで勉強してみましょう。
まず、勉強から始める
これまで本業以外の副収入の道を話してきましたが、いずれにしても新しいことを学ばなければ、その道で食べていくことはできません。
自分の経験を活かすにも、新たなことに挑戦するにも、まず勉強。
投資をするにもまず自分に投資をする事から始めましょう。
自分に投資をする
一番の投資先として「自分に投資をする」があげられます。
これが一番リターンが高いです。
新しい知識を学ぶには多額のお金をかける必要はありません。
なにが自分にあっている副業かを見極めて集中的に学びましょう。
自分に投資をするならば、かけるのは「お金」ではなく「時間」です。
時間をかけて一つのことを積み重ねることにより、学びが深くなります。
学んでいるうちに、思わぬところで今までやってきたことが役に立つこともあるでしょう。
人は往々にして、自分の特性にあったものを選んでいます。
効率がいいジャンル
ここで学ぶと効率がいいジャンルを紹介しましょう。
今後様々な知識や技術を身につけたとしても、この3つのスキルは役に立つでしょう。
情報発信
資産運用や投資の知識
では、それぞれどんな事を学べるのかを見ていきましょう。
ウェブライティング
ウェブライティングはネット上での文章スキルです。
自分のことを広く知ってもらうにはネットの媒体は必須です。
なにを発信するにしてもライティングスキルは欠かせません。
インターネット上のライティングスキルは相手にわかりやすく情報を受け取ってもらえます。
情報発信
情報発信はウェブライティングで書かれたものを、効果的に読み手に届けるスキルです。
いくら上手に書かれた文章も、届かなければ意味がありません。
情報発信スキルを身につけると、あなたを知る人が増え、発信した情報も効率よく届けることができます。
資産運用や投資の知識
投資をしていく上で欠かせないのが「資産運用や投資の知識」です。
これからの時代「労働収入があればなんとかなる」では立ち行かなくなります。
今ある資産をいかに効率的に、安全に増やしていくかは将来を左右する大問題です。
本業をやりつつ資産運用をしていくことで、資産が増えていきます。
お金が増えることで生活費にもあてられ、本業を絞ることで時間もできます。
その時間を勉強にあてて投資の知識身につければさらに効率よくお金が回っていきます。
投資の知識を学ぶことは、この「好循環」に入るためです。
3つのスキルに投資をする
この3つのスキルに投資をするにはかなりお金がかかるのではないか?と思われるかもしれません。
結論から言えばかかるお金は「少額」で済みます。
むやみに高いセミナーやスクールに通わなくても大丈夫。
書籍、いわゆる本で十分です。
いまは価値ある情報がまとめられた本はたくさん出ています。
勉強するための高いセミナーに通うより、同じお金で本が何十冊も買えます。
同じジャンルの本を10冊読んだら基礎的な知識がつくといわれています。
一冊1,500円としても、十冊で15,000円。
初期投資としてはかなりの少額です。
また、ネットや無料情報などは頼らない方が良いといわれています。
無料だと申し込んでも、多くの場合はバックエンドの商品のかわされるのがオチ。
どうしてもスクールに入るならよく精査するようにしましょう。
口コミや競合他社のスクールも検討して、金額も適正か調べることも必要です。
まずは本を手にとって、自分の興味があるジャンルの勉強をしてみましょう。
まとめ
本業をやりながら、自分が得意なジャンルの仕事を開拓して始める「本業ズラし副業」
まったく知らないジャンルではないので、経験と実績がそのまま活かせます。
本業と副業をバランス良くこなしながら、節約をして、余ったお金でいきなり投資、ではなく「まず勉強」です。
勉強は「本業ズラし副業」と「資産運用や投資の知識」
せっかく貯まった資産も、勉強をしなければどこにどのくらい資金を預けていいかわかりません。
一番リターンの高い投資は「自己投資」です。
本業に近い新たな仕事を学ぶ、お金の知識を増やす、その情報をどう扱っていいか情報発信を学ぶ、いずれも役に立ちます。
勉強はお金をかけなくても十分できます。
まずは本を読むことから始めましょう。
50代はまだまだ現役バリバリの俳優です。
引退という期限がない俳優業は、一生涯かけてやり抜くこともできます。
ですが、そのためにも働く環境を整えることが大切になってきます。
本業と副業と投資。
この三本柱でこの先の俳優人生を豊かなものにしていきましょう。
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ジャスミン自身もそうだったのですが、副業や投資を始めるに際して何も分からず不安だった頃に、このようなコーナーに助けて頂きました。
なので私も何かの助けになればと思いこのコーナーを立ち上げました。
どんな些細なことでも構いません。
ジャスミンでした♪